あなたの書く文章には、あなたの個性が色濃く出てきます。あなたの考え方、気分や感情、そして、意識そのものが投影されるのです。
その結果として、嫌われる事も出てきますが、100人を不快にしない事よりも、共感を得て10人のコアなファンを作るほうが、よほどビジネス的には役に立つのです。
まずは、このことをしっかりと覚えておいてください。
そして、伝えるということを考えた時に、やはり問題となるのは、4notです。
4notとは、話を聞かない(読まない)、信じない、理解しない、行動しないの、4つのないが基本だということです。
この4つの「ない!ない!ない!ない!」は、英語で4notと言われます。
どれだけ一生懸命伝えようとしても、そもそも、聞いてすらもらえない状態が基本なのだということです。
【参考記事】:
4notを崩す方法
この4notを崩すために、興味づけさせるキャッチコピーや画像を選定し、信頼を勝ち取るための証拠を提示し、安心して申し込みしてもらえるように、順序立てられた文章を構成します。
セールスレターなどで多くの事を書くのは、全て、この4notを崩すためと言ってもいいのです。
だから、同じことを何度も表現を変えて伝えていくのです。
この、4notを崩すためには、理屈で話しても通じません。
「こうこうこういう理由で、こうすべきだ」
と相手に理屈を伝えても聞いてもらえないのです。
「ジャンクフードは体に悪いから食べないほうがいい」
とか、
「あなたはこれを買うと得だから買うべきだ」
とか、
「あの男は悪人だから付き合わないほうがいい」
とか、
どんなに正しいと思ったことを一生懸命伝えても、結局のところ聞き流されるだけのことが多いのです。
信頼性と共感性
なぜ、そうなってしまうのかというと、理屈をどれだけ伝えても、信頼性と共感性が欠如しているからです。
古代ギリシャのアリストテレスが人を説得する方法として、
「エトス(信頼)」
「パトス(共感)」
「ロゴス(理屈)」
の3つが大切だと述べています。
昔も今も、この3要素が必要なのです。

この中でも、特に共感性が重要です。たいていは、信頼と理屈を打ち出して伝えようとするのですが、共感性に関しては、多くの場合おざなりにされます。
しかし、実際には、4notを崩す為に最も効果的なのが、この共感性なのです。
あなたが自分のことをしっかりと語り、自分の考えや情熱を伝え、共感を得てはじめて、相手に信頼されるようになり、気持ちが分かり合えるようになってから、理屈的な話をすれば、聞いてもらえるのです。
逆に、信頼性も共感性もないのに理屈を押し付けたらそれは、嫌われてしまうだけとなります。
何かを伝えようと思ったら、まずは、共感を得るように考えてみてください。そこができて初めて、伝えるということが有効になるのです。
共感を得るとはファンを作ること
共感を得るとは、言い換えれば、あなたのファンを作るということです。そして、ファンを作る簡単な方法は、あなたのプライベートな部分を、ある程度さらけ出すことから始まります。
もちろん、サイトやブログでもこの効果はあります。芸能人ブログが流行っているのもプライベートな部分が垣間見れて、より、身近に感じることができるからです。
文章などで一番共感を得ることができるのが、小難しい理屈でなくプライベートの話です。
そして、言葉や文章に喜怒哀楽をのせることです。喜怒哀楽を通じて、読み手に、感情の動きを与えるように心がけていくことです。
結局のところ、あなたの書く文章には、あなたの個性が色濃く出てきます。あなたの考え方、気分や感情、そして、意識そのものが投影されるのです。
その結果として、嫌われる事も出てきますが、100人を不快にしない事よりも、共感を得て10人のコアなファンを作るほうが、よほどビジネス的には役に立つのです。
これが伝えることの前提として知っておくべきことなのです。