おそらく、ほとんどの経営者が、もっと売上を上げたい、増やしたいと思っています。
しかし、望み通りにそうできる人は、経営者の中でも一部でしかありません。特に小規模事業者のような小さな会社の経営者は、ほとんど実現できていないのです。
それは、どこに原因があるかと言えば、理想を描いても、そこに到達する為の道筋を描くことができないからです。
目指す売上や利益は明確に決める
まずは、とにかく、目指す収入を自分で明確に決めることです。
これを、いい加減に、ただもっと売れなら良いな、もう少し利益が増えたらと思っているだけでは、結局のところ、何も変わりません。それは、そこに具体性がないからです。
具体性がないと、人は、行動できませんし、行動しない限り何も変わっていくことはないのです。
たとえば、年商を10倍にするという理想を持ったとします。この時に、どうすれば、10倍になるかということを描けなければ、行動に移せませんし、実現もできないのです。そのためには、まずどうすれば10倍にできるかという知識を、身につける必要があります。

ほとんどの場合、同じことをしていたのでは、年商を10倍にすることはできません。
もちろん、たまたま、何かが流行に乗って話題となり、爆発的なヒットを生むこともあります。しかし、それはあくまで偶然であり、たまたまうまく行っただけに過ぎないのです。
年商を10倍にするという目標を確実に実現しようとするのなら、その目標を実現するための新しい知識やスキルが必要となるのです。
こういった知識やスキルがあって、初めて、現実的な道が見えてきます。
理想だけで終わっていないか
さらに、次にそれを自分の今の現状に照らして大雑把に組み立ていきます。
いくら計画を立てたからと言って、それが現実と合っていなければ、意味がありません。実現が可能であるかどうかを確認し、実現できるような計画を織り込んでおかなければいけません。
こうして、どの方向に進むのかを決めることで、はじめて将来が望む方向に動き出すのです。
さらに、実際に行動に移してみると、現実との食い違いも発見できてきます。食い違いがあれば、計画を調整してさらに実行していくのです。そうすれば、およそどのような理想でも実現することが可能になります。
しかし、多くの人が、最初の理想を描くことで終わってしまっています。
そのため、現実に理想を実現できる人は、ほんの、ひと握りになってしまうのです。
売上を10倍にする5つのステップ
売上を増やすために大事なことは、
(1)理想を具体的に描く
(2)必要な知識を得る
(3)実現するための計画を立てる
(4)実行する
(5)修正し、さらに実行する
この流れを確実に、こなしていくことです。

そもそも、売上を10%UPくらいなら、気合を入れて、部下を鼓舞するだけでなんとなく届くものです。しかし、10倍にしようとしたら、全く違う視点や仕組みが必要になります。気合だけでは、どうにもならないものなのです。しかし、最初の理想が明確に描けていないから、同じことをやろうとしてしまうのです。
理想を明確に掲げ、それを実現するための新しい視点や仕組みから、この5つのステップを組み立てていくことで、初めて現実へ向かっていくことが可能になるのです。