「No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one」
これは、槇原敬之さんが作ったSMAPの『世界に一つだけの花』の有名な歌詞の一部分です。
この歌詞のように小規模事業の場合には、No.1を目指すのではなくOnly oneを目指すべきなのです。
No.1になるということは、他社と競争して勝ち抜くことを意味します。
そもそも、あなたの会社、競争に勝てますか?
小規模事業者の最大の弱点は、小さいということです。
つまり、「人・モノ・金」といった、経営資源が競合他社より少ないということです。
小さければ競争になったら、勝てるはず無いのです。
そこで、競争のないところで、Only oneになって、商売をするのです。
こうした考え方をラグジュアリ-ブランドの確立といいます。
ラグジュアリ-ブランド
ラグジュアリ-ブランドとは、ファッションジャンルで出てくるもので、一般的なブランドとは考え方が違います。
一般的なブランドは、従来のマーケティングの考え方、つまり、STP(セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニング)がブランド戦略の中心になります。
セグメンテーションとターゲッティングは、文字通りどのように市場を細分化し、どのセグメントを狙うか、そして、ポジショニングとは競合に対してどのように差別化するかということです。
これが、多くのビジネスで行われるマーケティングです。

一方で、ラグジュアリーブランドは、作り方が全く異なるものです。
ブランドの根幹は、あくまでデザイナーやメゾンの世界観であり、極論を言えば顧客も競合も意識していません。ラグジュアリーブランドの立ち上げにおいては、そのブランドでしか味わえないオンリーワンの世界観を築くこと、作り手の主観を徹底的に磨き上げることが何よりも重要となります。
その結果として、多少の価格差で顧客が購入を悩むようなことは、一般的なブランドと比較すると遥かに少なくなります。
この顧客を熱狂させ、その世界観の中に閉じ込めて他と比較させないことがラグジュアリーブランドの強みであり、価格競争に陥りにくいという点でビジネスとして魅力的なのです。
このように独自の世界観をしっかりと伝えるビジネスモデルが、このラグジュアリーブランド戦略なのです。
No1ではなく、Only oneを目指すということは、言い換えれば、このラグジュアリ-ブランドを創ることに他ならないのです。
Only oneであれば復活できる
今後のビジネスはOnly oneであるかどうかが、ポイントになります。
今回のコロナウィルスのような、大きな騒動の後はそこまでにやってきた仕事の仕方が、はっきりと問われるようになります。つまり今まで、きちっとお客さんと向き合ってお客さんとの関係性をしっかりと構築できていた会社はこのコロナウイルスの後も復活していきます。
さらに特別な Only1であれば騒動の後もお客さんはすぐに戻ってきます。
ちなみに私がコンサルティングしている会社さんは、全てOnly oneになることを目指して取り組んで頂いていましたから、コロナ騒動の最中であっても、ほとんど影響を受けていません。
はたして、あなたの会社はどうでしょうか?