小規模事業のような小さな会社を経営することにおいて、重要な感覚は、やはり、お客さんの雰囲気を肌で感じることです。これが、商品を生み出したり、セールスコンセプトを作り出すポイントになります。
だから、なるべく、この感覚を磨くようにして下さい。
社長は肌感覚を身に付けること
これは、決して難しい事ではありません。感じることを素直に認めて、なぜそうなのかを自分で検証するのです。
「なんとなく、~な感じがするな」
そう感じたら、それは、なぜ感じたのかを考えてみるのです。
人間というのは、毎日驚くほど多くの情報を受け取っています。その、何百何千といった情報を、整理して、なんとなくといった感じで理解しているのです。
これを、気のせいとせずに、なぜそう感じたかを、しっかりと分析して、仮説を立ててみるのです。そして、後から、これを検証してみてください。こういったことを続けていると、自ずと第六感といえるような感覚が磨かれてきます。
こうなれば、
「お客さんが何を求めているのか?」
つまり、需要はどこにあるのかが、なんとなくわかってきます。

需要があれば、あとは、それに合う商品を作るなり、探すなりして売ればいいだけです。商売とは、顧客自身すら気づいていない「何となく○○」といった雰囲気を感じるそういった繊細さの上で成り立つものです。
社長は書を捨てて街に出よう
だから小さな会社を経営する人は、常に、こういった感覚を意識的に磨く努力をして欲しいのです。そうすることで、ライバルを圧倒する事ができるようになるのです。
しかし、こういったことは、いくら勉強したりしても身に付けることはできません。昔の商売人は、これを丁稚奉公しながら身に付けてきました。今は、幸いなことに、そんなことしなくても、街に出て歩いてみたり、ネットで検索したりと、いろいろなものを見たり、聞いたり、調べたりすることで感じていくことができます。
ただ、書物を読み勉強するだけでは、感じることができません。外に出て人の流れをみたり、人々の話をなんとなく聞いたりしながら、その空気を感じてください。そうして、肌で、世の中を感じてみることです。
さらに肌で感じたことをネットなどの情報を結び付けてみてください。現代は、昔の何倍もの情報が、簡単に手に入るようになったので、誰にでも商売の肌感覚も身に付けることが可能なのです。
人の行動には理由がある
全ての人の行動には、必ず理由があります。
人間は、何かを考え、感じ、そして、何かをしようと考えて行動します。同じように、人の購買行動にも、ちゃんと理由があるのです。それを感じ取り、仮説を立て、試してみて、事実を見つけ出すことです。
そうすれば、商売のコツが見えてきます。それを感じれるようになれば、あなたの会社を繁盛させることは、とても楽になるものなのです。