経営を考える上で、絶対に忘れてはならないことがあります。
それは、ビジネスの目的は何かということです。
「何を当たり前な!」と思うかも知れませんが、ここを間違っている会社を多く見かけます。
ビジネスの最終目的は利益である
ビジネスの最終目的は、長期的に利益を上げることです。
これは、ビジネスをやっている人にとっては、あたりまえのことです。
しかし、本当にそれを理解しているでしょうか?
利益というのは、顧客に商品やサービスを売ることではありません。
顧客さんを集めることでもありません。
顧客さんに商品やサービスを売って、原価や経費を引いて、残ったものが利益です。
それを長期的に上げ続けること。

まずここを認識することです。
あまりにも当たり前過ぎて、意識することすら忘れています。
そして、次に必要な事は、その利益を上げる為の手段として、やろうとしていることが、何を目指すのかということなのです。
経営活動の目的を明確化する
ビジネスにおいては、毎日必ず何らかの経営活動をしています。
たとえば、それは、広告を出すことかもしれません。
看板を作ることかもしれません。
来店した人に声をかけることかもしれません。
更には、ブログを書くことかもしれません。
そして、それぞれの活動に、利益に結びつく為の目的が存在するのです。
その目的が、
お店に来てもらうことなのか、?
会社を知ってもらうことなのか?
商品を買ってもらうことなのか?
アドレスを登録してもらうことなのか?
この目的によって、やることが全く変わってきてしまうのです。

だから、それぞれの活動が、利益のためにどのような目的を持っているかを明確にして行くことです。
儲かる会社は、ここがはっきりしています。
儲かる会社は顧客が見えている
仮にその経営活動が、お店に来てもらうことを目的にするとしましょう。
そうすると、では、誰に来てもらいたいかです。
ビジネスをやっている以上、購入してくれる人に来て欲しいはずです。
反対に、購入しない人には来てほしく有りません。
そうなると、それは、どういう人かという前提をはっきりさせる必要があります。
つまり、あなたのお店なり会社に来てくれて、お金を払ってくれる人は、どういう人なのかということです。
これを顧客ターゲットと言いますが、こういった顧客ターゲットが明確になっていないために、何をしたらいいかが不明確になってしまうのです。
顧客ターゲットが明確になれば、そこにどのようなライバルがいるかも明確になってきます。

ライバルが見えてくれば、どこなら勝てるかというアイディアも出てきます。
さらに、来て欲しい人達は、どのようなところから情報を得ているのか?
さらには、どれくらいならお金を払ってもらえるのか?
とにかく、こういった多くの事が、何を目的にするかによって、初めて明確になっていきます。
ところが、現実には、多くの経営者や、広告などにかかわる人達は、ここがわかっていません。
だから、何をやっても効果が出ないし、儲からないのです。
儲からないどころか、やればやるほど経営が苦しくなってしまうのです。
そんなことが、世の中のあちこちで起きてしまっているのです。
どの順番に行うかを明確にする
すべての経営活動を考える時には、まず、その目的を明確化しておくことです。
そうすることで、その為には、何をどの順番に行うかがはっきりします。
それを考えずに、
「○○したら儲かった」
とか
「○○が今は流行っている」
などといった、言葉にのっかって取り組んでも、ほとんどの場合上手くいかないのです。

小さな会社や個人事業のような小規模事業では、もともと資金が潤沢にはありませんから、効果のない事をやっていては、いつまでたっても繁盛できないのです。
利益という目的を明確にした上で、何をどの順番で行うかをしっかりと考えて、長期的に利益を出すように取り組むようにしてください。
儲かる会社の特徴とは、例外なく、ここが明確になっているものなのです。