小規模事業経営の基本は需要と供給にある

全ては需要と供給が決めている

中国発の新型コロナウィルスの影響で、日本の経済が心配されています。

コンサルをさせていただいているクライアントさんからも、今後どうなっていくかについて数多く質問もいただきます。そこで、ここでは、こうした状況を判断する上で、重要になる基本的な考え方について解説します。

その基本的な考え方とは「需要」と「供給」です。

大事なのは需要と供給のバランス

ビジネスにおいて、需要と供給のバランスは、必ず次の3つの状況になります。

(1)売り手市場
売り手市場の時は、需要が供給を上回り、費用を支払っても利益が出ます

(2)需要=供給
需要と供給がほぼ同じで、費用は回収できますが利益は出なくなります。

(3)買い手市場
供給が過剰で需要を上回り損失が出る状態。

これを見てもわかる通り、ビジネスにおいて重要な事は、需要と供給の関係なのです。たとえ同じ商品であっても、この需要と供給のバランスが変われば、利益率が変化していくことになるのです。

経済も需要と供給のバランス

この現象は、経済全体においても起きてきます。

(1)の売り手市場の時は、インフレであり、(3)の買い手市場の時がデフレになります。

日本が今デフレ傾向になっているのですから、供給が過剰で需要を上回っているわけです。デフレは、需要の不足ですから、それを解消するには、需要を上げればいいだけです。

経済の場合には、需要とは消費と投資を意味します。つまり消費を上げる必要があるのですが、マインドが冷え込んでいる状態でそれがなかなかできない。そうなると企業も投資を控えてしまいます。だったら、公共投資をして、需要を喚起してしまえば解決します。

ところが日本がやった政策は消費税を上げることです。消費税を上げると、消費が減少するのでデフレになります。消費税とは、消費をすることに対する罰則のような税金ですから、当然の結果として消費が減少していきます。

これが、アベノミクスが失敗した理由です。

最初のうちは、公共投資をガンガン行って、デフレから脱却しかけたのですが、消費税を5から8%にして、
デフレに戻ってしまった。さらに、その上また10%に上げたから、不景気に当然なるのです。

単純にそれだけの事なのです。なんとも、簡単な事なのですが、理解している人がものすごく少ないことなのです。

バブルも需要と供給

さて、この需要と供給のバランスは、業界単位でも起きていきます。

バブル景気の時は、不動産が「売り手市場」になり高騰しました。だから不動産を売り買いすれば儲かったわけです。

じゃあ、今は、どうなのか?

日本全体で見れば、完全に供給が過剰で需要を上回っています。そうなると、価格や家賃は下がります。だから今、不動産投資をするのは危険なのです。

さらに、今回のコロナ騒動で、消費が壊滅的に減少した業界があります。
そうした業種が家賃を払えなくなるので、需要と供給のバランスが一変しているのです。

さらに、地域や地区によって、この需要と供給のバランスが変わります。
そのため、一部の地域が上がったりするのですが、全体を見れば酷いものです。

同じように、少し前にITバブルが起きそして砕けました。

このように、国全体、経済全体、地域全体に需要と供給の変化が常に起きているのです。

では、私たちのような小規模事業者がビジネスを行う時には、どう考えたらいいかですが、こういった広い市場の場合には、この需要と供給のバランスは、小規模事業者のような小さな会社がコントロールすることは決してできません。

つまり、運任せになってしまいます。

需要と供給をコントロールする

これを自分の力で影響されにくい経営をしていく為には、経済や業界から離れ、自分だけの独自の市場を創り出すことが必要になります。

自分だけの市場であれば、そこは、自分の力が支配できる場所、つまり、需要と供給をコントロールすることができる市場だということなのです。

これが、小規模事業における経営戦略の一つの視点となります。

もちろん業界から独立した存在になっても、同じように需要と供給の力は働きます。しかし、自分で創り出した市場であれば、需要と供給のバランスをコントロールして、売り手市場を維持し利益を出せるようになるのです。

小規模事業の経営においては、この需要と供給のバランスを常に意識するようにしてください。

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