小さな会社の戦略とは、小規模事業者である小さな会社や個人事業が、繁盛するために必要な独自のビジネス経営戦略の考え方です。
小さな会社の戦略における基本理念
小さな会社の戦略における基本の理念は以下の8つです。
(1)大金を集めない
(2)無理な拡大をしない
(3)信念と情熱の経営
(4)強み(USP)に特化
(5)楽しんで仕事をする
(6)長続きさせる
(7)顧客と共に成長する
(8)天職に生きる
これらの詳しい内容は、別の機会にそれぞれ説明しますが、こういった内容は、今風に言えば、反グローバリズム戦略といえるものです。

人、物、金が国境を越えて動き、働く人や、その国の繁栄よりも、ただ、お金儲けを目的とする!
そんな商売は、もうやめにしませんか?
私たちが商売をやる目的は、お金儲けだけではありません。
もっと他に重要な事をしましょう。
つまり、規模の大きさを目指すのではなく、ただお金を稼げばいいのでもなく、あなたの生き方そのものが反映するような、そんな会社を目指すのです。
商売は心の美しさをだしつくす業
私の尊敬する経営思想家の岡田徹氏の書いた文章に、次のようなものがあります。
「繁盛しようと
思うことはない
思うべきは
今日もまた人の心の美しさを
わが商売の姿と
したいことである。」
私たちが、商売をする目的は、金儲けではなく、人間としての美しさを表現する為です。
これは、決してきれいごとではなく、そのほうが、むしろ顧客の支持を得て繁盛していくのです。

同じ岡田氏の文章に次のようなものものあります。
「商売とは
人の心の美しさを
だしつくす業(なりわい)
あなたの商人の姿に
前だれをかけた
み仏(ほとけ)をみたい」
社長の成長が会社を成長させる
小さな会社の社長は、商売をしながら修行をしているようなものです。
あなたの人間としての成長が、あなたの会社の成長となります。
それは、決して、会社の形が大きくなるということではありません。
いくら器が大きくなったとしても、中身がスカスカでは、ダメなのです。
小さいけれども、素晴らしい社長がやっている仕事として、世の中の人が評価をする。そんな商売を、やって欲しいのです。

その為に大事な事は、社長であるあなたが、商売という修行を通して、人間として成長していくことなのです。
そこにこそ、小さな会社の戦略における経営理念があるのです。