小さな会社の社長は、常に全力で経営をしようと頑張っています。
しかし、なかなかうまくいかないのが現実です。
そこには、基本的な考え方の間違いがあります。
ここを勘違いしているために、かえって儲からなくなってしまっているのです。
小さな会社が間違うポイント
多くの小さな会社の社長、これには私自身も含むのですが、つい間違えてしまうことが、儲けようとしてたくさん沢山商品を売ろうとしてしまうことです。
これは、真剣にビジネスをやろうとすればするほど誰もが陥る罠なのです。

もっと、儲けよう!
もっとたくさんの商品を売ろう!
いかにも当たり前の事のようですが、これをやると、かえって儲からなくなります。
商品というのは、じつは、たくさん売ろうとすればするほど儲からなくなるのです。
利益が最大化する状態とは
あなたは利益が最大化する状態を知っていますか?
利益が最大化する時は、必ず「需要 > 供給」といった状態です。
たとえば、欲しい人が10人いて、商品が9個しかなかった場合。
この時に、利益が最大化します。
では、この状態で商品を30個にしたらどうでしょうか?
当然売れ残ることになり、売る為に価格を下げるしかなくなります。
その結果、商品がたくさんあっても利益が減ることになります。

あなたは、オークションの入札に参加したことはありますか?
ネットであれば、ヤフオクとかです。
オークションの特徴は、入札者が2人いればどこまでもセリが続くことになります。
つまり、欲しい人間が2人いれば、価格は、どこまでも上がり続けるのです。
すべては、「需要 > 供給」という状態が作り出されているからです。
市場に振り回されない
小さな会社の社長の多くが、市場全体に目を向けてしまいがちです。
消費者一般が自分の商品やサービスにいくら払ってくれるかを気にしています。
そして、商品を本当に評価してくれる少数を探そうとしていないのです。
ほんとうは、商品を本当に評価してくれる少数さえいれば、儲かるというのに。
商売には、常に基本があります。
その基本が「需要 > 供給」の状態なら儲かるという大原則なのです。

しかし、小さな会社の社長の多くが、少し売れると、もっと売ろうと考えてしまう。
そして、売れなくなる。
こういったことを繰り返すのです。
小さな会社が取るべき戦略
そうではなくて、小さな会社は、ごく少数の人にとって大きな価値がある存在になることで、利益を最大化していくことです。
これが私が、お伝えしている小さな会社の戦略なのです。
少数の人にとっては、あなたは自分で思っている以上の価値があるのです。
そもそも、この世界の全員を喜ばせるなどということは、絶対にできません。
だったら、できないことを目指すよりも、あなたなしでは生きられない人を探すことです。
こうすることで、小規模事業である小さな会社や個人事業者であっても、大きな利益を出すことができるビジネスを構築することができるのです。