どのようなビジネスであろうとも、その数が多いか少ないかは別として、必ず、ライバルが存在します。
そして、このライバルとの競争に勝たない限り、あなたのビジネスは、なかなか繁盛することができないのです。
強み(USP)で優位に立つ
ライバルより優位に立つためには、競う相手よりも上を行く顧客のメリットを提供することです。
当たり前のことですが、同じような商品であれば、顧客は、よりメリットのある方を選びます。
これは、誰が考えても同じ結論になります。
ライバルより優位に立つためには、よりメリットの多い商品やサービスが必要になります。
そうでなければ、顧客が、ライバルではなくあなたの会社やお店を選ぶ理由が無くなってしまうからです。
もちろん、これは、単なる価格や商品の性能だけではありません。あなたがお客さんと取引する全ての面でのメリットになります。

そして、商品を売る為には、ライバルを上回るメリットをお客さんにもたらすために、あなたが何をし、また、何ができるかを明確にしておく必要があるのです。
これが、独自の強みつまりUSP(Unique Selling Proposition)と呼ばれるものです。
独自の強み(USP)の目的
強み(USP)の目的は、あなたの商品やサービスを周りのライバルから引き離すことです。
その為には、独自の魅力的なアイディアが必要になります。他のライバルに比べて、あなたの商品やサービスを選ぶ圧倒的な理由です。
この、独自の強み(USP)さえ明確になっていれば、それを、各マーケティングや広告、販売活動などの全てに取り込んで、実践していくことです。

この独自の強み(USP)は、会社やお店によって全く異なるものになります。
もし、同じものだとすれば、あとは、価格勝負ということになり、結局は、物量の前に負けることになります。むしろ、価格を超えて、お客さんにとって魅力的な独自の強み(USP)こそが、大事になるのです。
人間性が独自の強み(USP)を創る
小さな会社や個人事業者にとって、この独自の強み(USP)を最も簡単に、かつ明確に作る方法の一つが、社長の個人的な強み(USP)を具体化することです。
つまり、顧客の目に、社長そのものが好意的で役に立つ魅力的な人間に映れば、それが顧客が他のライバルではなくあなたの会社を選ぶ大きな理由になります。
そして、選んだ後も、あなたを選んだのが正しいとはっきりわかれば、あなたは、ますます、選ばれるようになります。
つまり、商品やサービスの強みではなく、あなたの持つ人間性を中心に独自の強み(USP)を作っていくことです。

そして、あなたは、あなた自身をお客さんにアピールし、心に残るようにしていくことで、あなたの会社やお店の独自の強み(USP)となっていくのです。
資金力や人材に劣る、小さな会社や個人事業者が繁盛する為には、マーケティングや営業が、社長の個人的強み(USP)に基づいたものにしてくのです。
その為にも、まずは最初の、あなたの強みは何かということを、明確にすることから始めてください。
あなたは、そもそもどのような人間なのか?
どのような性格をしているのか?
そして、何ができるのか?
こういったことをしっかりと伝えていくのです。
そして、その強みに基づいたあなたの会社や事業独自の強み(USP)を作り上げていくのです。