あなたは、ビジネスの定義について考えたことがありますか?
ほとんどの経営者が、こういった一番基本の部分を確認しないまま、日々の仕事を行っています。しかし、この根本の部分を理解しているかどうかで、業績に大きな差が生まれてしまうのです。
ビジネスとは何でしょうか?
ビジネスとは、基本的には、顧客に何かを提供して、その代りにお金をいただくこと、これがビジネスです。この時に何も提供せずに、お金だけもらうことを「やらずぶったくり」といいます。
これは、もうビジネスではありません。
それでは、何かを提供することを「+」、何かを受け取ることを「-」としましょう。
顧客との関係でが、トータルで+になっていれば、その顧客は、あなたに対して魅力を感じている状態です。反対に-になっていると、顧客はあなたのことが嫌いになります。

こうして考えていくと、利益の本質が見えてきます。
つまり、ある原価の商品に、何か形の無いものを加えて、価値を上げてそれと交換にお金をもらえると利益が出ます。つまり、ビジネスで利益を出すとは、形のない何かを相手に提供して、その代りにお金を受け取ることなのです。
利益は顧客の喜びと交換
では、この形のない何かとは何かといいますと、それは、一言で言ってしまうなら「喜び」です。
顧客は、その商品の価値を得て喜びを感じます。
「気持ちイイ」とか「楽しい」とか、「かっこいい」といったものです。
つまり、ビジネスとは
「顧客に喜びを提供することでお金を受け取ること」
なのです。
こうして考えてくると、ビジネスで大事なことは、どのように売るかとか、どのような商品なのかというのは二の次で、顧客に喜びを提供することこそが、本質だということになるのです。

ビジネスにおいて成功する為には、まず提供することが必要だという話は、一度は聞いたことがあるかと思います。
しかし、では何を提供したらいいのかということが、よくわからないまま、結局何もできなかったのがほとんどではないでしょうか。
「ビジネスとは、顧客に喜びを提供しお金を受け取ること」をいいます。
ここが、わかると何をすべきかがわかってきます。
顧客との関係性が最も重要
突然ですが、ビジネスをやっていく上で最も重要なことはなんでしょうか?
それは顧客との関係です。
そもそも、中小企業のビジネスということは、顧客の数が、何万人もいるわけではありません。
そうなると、当然一人一人の顧客の重要性が相対的に大きいのです。
だから、顧客に対する気遣いや心遣いが、ライバルや大きな会社より劣っているのでは、存在意義がなくなります。

大きな会社にできない、そして、ほかのどの会社にもできない顧客に対する行動が大事なのです。
一人一人の顔を思い浮かべてその顧客が本当に必要なものを提供する。
一人一人の幸せを願って行動する。
ビジネスのあるべき姿とはここにあるのです。