小さな会社の経営を通じて天職を見つける

小さな会社の経営を通じて天職を見つける

あなたが中小企業や個人事業といった小さな会社を経営しているなら、結局のところ、最も自分らしさを出せるビジネスをすることになる。そして、自分らしく、やりがいのある仕事をし、自分の生き方を模索していると、自然と天職に行き当たることになる。これが、小さな会社の経営者に目指して欲しい経営の最終的な形ともいえるものだ。(内田游雲)

profile:内田游雲(うちだ ゆううん)
ビジネスコンサルタント、経営思想家、占術家。中小企業や個人事業等の小さな会社のコンサルティングを中心に行う。30年以上の会社経営と占術研究による経験に裏打ちされた実践的コンサルティングには定評がある。本サイトのテーマ「気の経営」とは、この世界の法則や社会の仕組みを理解し、時流を見極めて経営を考えることである。他にも運をテーマにしたブログ「洩天機-運の研究」を運営している。座右の銘は 、「木鶏」「千思万考」。世界の動きや変化を先取りする情報を提供する【気の経営(メルマガ編)】も発行中(無料)

天職を仕事にする

あなたが中小企業や個人事業といった小さな会社を経営しているなら、結局のところ、最も自分らしさを出せるビジネスをすることになる。そして、自分らしく、やりがいのある仕事をし、自分の生き方を模索していると、自然と天職に行き当たることになる。

天職を見つけられた人は、それだけでもう幸福な人生といっていいだろう。

「やりたいことを仕事にすることから天職を仕事にすることへ」

これが、最終的に、小さな会社の経営者に目指して欲しい生き方の基本ともいえるものだ。

しかし、ほとんどの人は、

「自分は何がやりたいのかが、そもそも、よくわからない」

こうした疑問を持つ。

しかし、

「自分は本当は何をしたいのか?」

などということは、ほとんどの人が、そんなに判っていない。確かに好きなことの中には、天職のヒントは隠されている。しかし、好きなことを職業にすることと、天職を生きるということは、現実世界においては、イコールではないのだ。

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五十にして天命を知る

孔子の言葉に

「吾十有五而志于学、
三十而立、四十而不惑、
五十而知天命、六十而耳順、
七十而従心所欲 不踰矩」

      (論語・為政)

とある。

これは、孔子が晩年に振り返って語った言葉だ。

「十五才で学問を志し、
三十才で学問の基礎ができて自立でき、
四十才になり迷うことがなくなった。
五十才には天から与えられた使命を知り、
六十才で人のことばに素直に耳を
傾けることができるようになり、
七十才で思うままに生きても人の道から
外れるようなことはなくなった」

あなたも、この言葉をどこかで一度は聞いたことがあると思う。この五十而知天命(五十にして天命を知る)というところが、つまり、自分の役割が自覚できるという部分だ。

これは、私が最近得心がいった部分なのだが、自分が、この世界で担っている役割が、つまるところ天職なのである。

天職とは職業ではない

天職とは職業ではない

多くの人は自分の天職である「職業」が世の中のどこかにはあって、どうしたらその天職にめぐり合えるかと考えている。

しかし、これは違う。
天職とは、「職業」のことではない。

では何なのだろうか?

結論から言ってしまうと、天職とは役割のことだ。この役割をなんとなくでも、自覚できるようになるのには、それなりの経験と時間が必要になる。

やりたいことをやって苦しんで、悩んで、次のステージへとステップアップし続けた先に、ぼやっと見えてくる役割が天職なのだ。つまり仕事で自分の生き方を模索しているうちに、天職を見つけることができるのである。

天職を見つけられた人は、それだけで、もう幸福な人生といっていいだろう。あなたには、それを会社やお店の経営を通じて見つけて欲しいのだ。

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経営を通じて天職を見つける

特に、小さな会社の経営者は、生き方そのものが、経営に直結している。だから、ここが明確になれば、社長としての生き方が、よりはっきりしてくる。

会社やお店をただ大きくするのではなく、かかわった人たち(お客も経営者も社員も)すべての幸福を目指すことが、小さな会社の経営者としての最終目標である。

だからこそ、それぞれが持って生まれた役割に基づくビジネスを作ることが可能になるのだ。これが、「天職」のビジネスを構築する方法である。

お客とのつながりの中で、お客に喜んでもらい、感動してもらう。その結果として、商品が売れていく。これこそが、小さな会社の存在意義であり、最終的に目指す方向なのである。

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