会社を倒産させない為に資金繰りについて知っておこう

会社が倒産する理由は一つだけしかない

経営者の仕事の中で、最も辛い仕事がおそらく資金繰りです。

「売上が思う通りに上がらない。」
「売上げが段々下がってきてしまっている。」

そうなると、自ずと資金繰りが厳しくなっていきます。

こうしたことは、新型コロナウィルスのようなパンデミックや、震災のような災害時に大きく表面化します。

資金繰りのために銀行から借金をして、その返済に汲々とする。さらには、この銀行に返済する為に、他からお金を借りてきて、ますます、資金繰りが悪くなる。そのうち、銀行からノンバンク、さらにはサラ金へと借りる先が悪くなって、最後は倒産へと至ります。

会社が倒産する理由は一つだけ

会社が倒産する理由は一つしかありません。

「不渡りで倒産」

これだけです。

正確には、資金ショートです。
⇒ 他に理由あります?

会社が倒産する理由は、仕入れ先や銀行に対して支払いができなくなってしまう
「資金ショート」
つまり、
「借入金や仕入代金を支払うことができなくなった場合」

これだけが倒産する場合なのです。

そして、その原因のほとんが、固定費が大きくなりすぎて、売上が減った時に経費がまかないきれず、窮地に立たされるからです。

ここで、一時的に借り入れなどをして、たとえ、窮地をしのいだとしても、その後は、資金繰りに追われ、最終的には、やはり倒産してしまいます。この時にはもう、借金は手の施しようがないくらい膨れ上がってしまうことになります。

会社は、赤字でも倒産しません。
さらに、赤字だと税金もかかりません。

つまり、資金ショートさえしなければ、倒産は絶対にしないということです。

支払いと売上の回収サイクル

倒産させない為に、まずは基本的な考え方を覚えておいてください。
それが、支払いと売上の回収サイクルです。

ほとんどのビジネスは、何かを仕入れて、それに付加価値をつけて販売します。

つまり、売上代金から、仕入代金を支払って残りが粗利益となり、そこから、人件費などの営業経費を支払って残りが利益となります。

仮に、Aという商品を100万円で仕入れて200万円で売るとします。
この時に、現金で仕入れると最初に100万円の現金が必要になります。

もし、あなたが100万円の現金を持っていなければ、商売は成立しないことになります。

では、この仕入れを、末締めの翌月の20日払いで仕入れる事ができれば、あなたは、現金を持っていなくても来月の20日までにこの商品を売れば、商売をすることができます。

もし、今が1日であれば、約50日間のビジネスチャンスが有るということになります。

さらに、顧客に売る時に、

「支払いは来月末でいいよ!」

と掛売りをした場合は、来月の20日までに仕入代金をどこからか調達して、支払わなければいけなくなります。

もしそれができなければ倒産です。

この資金を銀行から借りてくれば、利息が発生し、利益が減ることになります。支払いを手形で受け取った場合には、期日前に割り引くことになり、その手数料がガッツリ引かれることになります。

会社を倒産させないために

さて、このようにみてくると会社を倒産させないためには、

(1)支払いはなるべく先に伸ばすこと。
(2)売上代金の回収は、なるべく早く行うこと。

こういったルールが見えてきます。

それは酷いんじゃないかと思うかも知れませんが、これが現実の姿なのです。
数字から見れば、これは当たり前のことなのです。

こういった資金サイクルを理解しない上に、さらに売れないからと値引きをしたら、どうなるかは、もうお判りでしょう。
往々にして、経営が行き詰るのは、価格が安すぎるからです。

こうしたことは、会計の知識を、少し知っておくだけで、だれでも把握できるようになります。

決算書は企業の通信簿と言われます。この通信簿を見て、悪い部分は、それを治していけばいいだけです。しかし、小さな会社の経営者のほとんどが決算書の意味がわかっていません。これではダメなのです。

ぜひ、数字に強くなってください。
決して難しい事ではありません。

基本的なことだけで十分ですから、だれでも、少し勉強すれば判るようになります。
ビジネスというのは、どこまで行っても数字だということを、まず、肝に銘じるようにしてください。

たとえどんなに小さくても、会社やお店を経営していたら、必ず資金繰りの問題に直面するものです。

その時に、役に立つのが会計の知識なのです。

期日までに資金を準備する

経営者に課せられた使命とは、期日までに必要な現金を準備するということになります。

では、この期日までにどうすれば、資金を準備することができるかです。

まず最初にやらなければいけないことが、「目標と期日を明確にする」ということです。つまり、いつまでに、いくら準備する必要があるかということを正確に決めることです。

資金繰りに事を考えるのが、経営者にとって、実は一番胃が痛くなることです。
しかし、だからといって逃げるわけには行きません。

ここで気をつけていただきたいのですが、

「売上は目標ではない」

ということです。

問題はあくまで資金繰りなのです。

重要なのは売上ではなく現金

つまり、ビジネスで最も重要なのは、売上ではなく現金なのです。

大きな会社では、資金繰り表を作るのが当たり前ですが、小さな会社やお店では資金繰り表を作ることはほとんどありません。

これが、小さな会社が資金繰りの問題を起こす基本的構造です。

何度も書きますが、会社というのは、たとえ黒字であっても資金繰りに行き詰まれば倒産します。一方、赤字であっても資金があれば、倒産することはありません。

だからまず、いつまでに、どれだけの現金が必要になるかを常に明確にしておくことです。そして、その現金を生み出すためにどれだけの売上が必要なのかを考えて、計画をしていくのです。

さらにもう一つ、現金を用意する方法は、売上を上げることだけではありません。

売掛金を回収したり、金融機関から運転資金を借りる方法もあります。それ以外にも、支払期日の変更や、集金期日の変更などもできることです。

とにかく、必要なのは現金なのです
まずはこうした現実的な会計の知識をしっかりと身につけるようにしてください。

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