お金を使うことは気持ちがいい

資金繰りの問題はお金の使い方を見直すこと

今、あなたの会社が資金繰りに苦労しているようでしたら、まず、お金の使い方を見直してみてください。
お金の使い方にはその人ごとの癖があります。お金があまり手元に残っていない場合、特に社長のお金の使い方に問題があることがとても多いようです。

人間はお金を使うことが大好き

とにかく基本的に、人はお金を使うことが好きです。
それは、気持ちいいからなんですね。

なぜ気持ちイイかというと、そこにはいろいろな側面があります。
まず、お店の人がちやほやしてくれる。
お金を払うことで、自分の自尊心が満足できる。
商品を身に付けたら、周りからすごいと思われそうでワクワクする。
未来の夢の実現の為に、必要だと思い込む。
ほかにも商品によっていろいろ出てきそうです。

とにかく、こういった、いろいろな感情が渦巻いて、お金を使うことに快感を覚えるのです。
だから、意識してコントロールしないと、人は、お金をどんどん使う方向に行動します。

「そんなことは、ない!
 私は、必要だから買うんだ」

そう思われるかもしれませんが、よ~く、心の中を見てみてください。
必要だと思ったことも、自分の心が作り出した思い込みであることのほうが多いのです。
冷静に心の動きを観察してください。

特に、会社の経営に携わる人は、「必要だから」という言い訳をしがちです。
必要な経費だからお金を使っていいのだという言い訳をついしてしまいがちなのです。

そうではなくて、現実に本当に今必要なのかどうかをしっかりと考えてみてください。
そのお金を使わなければどんな問題が生じるでしょうか?

これをするだけで、余分なお金が出ていかなくなります。

お金を使わせようとする心の力

お金を使わせようとする心の力

お金を使わせようとする力の一つは、何かが欲しいと思った時の期待値が、現実より大きく膨らむことです。
「これを買ったらどれだけ幸せになるんだろう!」
「これに投資したら、どれだけ儲かるだろう!」

この気持ちは、商品を手に入れた時の実際の幸福感を、大きく上回るのです。

じつは、幸福感とは、現実によるものより、想像することで味わうもののほうが大きくなります。

こうした感情は、とにかくお金を使わせるように行動を駆り立てます。
そして、その商品を購入するまで、この感情は膨れ上がるのです。

そして、この感情は商品を注文した瞬間からしぼんでいきます。
実際にその商品が届くころには、当初の期待感の1/3になってしまうなどということもしばしばです。
あなたも、買う時までのワクワク感が実際に手に入れてみたら、小さく萎んだ経験があるかと思います。

同じように、せっかく新しく設備投資したのに、現実には生産性が思ったより上がらなかったということは、経営者であれば、誰でも経験することです。

つまり、その商品の価値より、手に入れようとするまでの価値のほうがはるかに大きいのです。
この格差が、自分に言い訳をしてまで、お金を使わそうとする力です。

借入金の罠に気をつけよう

借入金の罠に気をつけよう

そして、本当の問題はここからです。

本来なら、お金が無くなれば、お金というのは使いようがありません。
しかし今は、クレジットカードによって、金が無くても物が買えるようになりました。

今は、未来の収入さえも使って物を買うことができる時代です。
こうして、お金を使いたいという欲求を、止めるものがなくなってしまったのです。

このプラスチックのカードは、お金を使ったという実感を感じさせません。
現に、パチンコ屋さんが、現金からカードに切り替えたところ売上が跳ね上がったといいます。

会社の場合には、借入金で設備投資をするように、いろいろなところから話が持ちかけられます。
もちろん、機会損失という考え方で、今やるべきこともあるかもしれません。

しかし、それも本当に必要なことなのかを、しっかりと考える必要があります。

特に経営的な投資であれば、お金という実感が欠如していきがちです。

今の世の中は、クレジットカードやデビットカード、インターネットバンキング、電子マネーなどといったように、お金のデジタル化によって、お金の現実性がなくなってきています。

「お金」が現実性をなくすと何が起きるかというと、人々が「お金」を使うことに抵抗が無くなります。
つまり、「お金」を使うという、現実感が無くなってしまうのです。
そのため、誰もが「お金」を多く使うようになります。

これは、経営の場面でも多く起こります。
設備投資等の金額は、何億とかに膨れ上がり、私達が通常見たことのない金額となります。
もはやそこには、数字の羅列だけがあり、現実感の欠片もありません。
この現実感の喪失がお金の問題、資金繰りの問題を引き起こすのです。

未来のお金を使わせようとする勢力

未来のお金を使わせようとする勢力

現代の仕組みは、未来のお金を使わそうといろいろな罠を仕掛けてきます。
世界の経済社会の中で、消費停滞している中で、さらに、物を売る為にやったことは、未来の消費を今使わせることでした。
つまり、今のお金だけではなく、未来の収入まで使わせたのです。

これが、銀行や、クレジットカードのような信用市場です。
誰もが、普通に暮らしているのであればかならずその罠に落ちていきます。

車や住宅のローン
クレジットカード
携帯電話
保険

どれをとっても、未来のお金を使わすようにできているのです。

これは、会社の経営でも同じです。
景気が拡大局面にある時はいいのですが、一度これが止まってしまうとどうなるか?

売上が上がらずに借金の返済だけが残ることになるのです。
こういった仕組みは、あなたの会社が資金繰りで常にお金が足りなくなるという現実を突きつけるのです。

ですから、安定的な経営をしていきたいと考えるなら、こういった現代の仕組みに対して強い自制心で、しっかりとコントローするする必要があるのです。

もちろん、借入金が全て悪いということではありません。

資本主義社会における経営は、借入金で投資し、売上を拡大して行くという方法が、会社を大きくする基本です。
問題は、その仕組をしっかりと理解しているかどうかなのです。

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