中小企業や個人事業の経営者は、広告にかける費用をケチる傾向があります。とにかく、中小企業や個人事業は、圧倒的に販促費が少ないのです。
だから売れないというのが現実なのです。
そうはいっても、人もお金も少ないのですから、それをカバーするために、なるべく仕組み化して自動化していく事が重要になります。
この仕組み化のポイントは、『ビジネスの仕組を構築する』の記事で解説したように、
(1)お客さんが入ってくる入口
(2)お客さんが流れていく通路
(3)お客さんがお金を払うキャッシュポイント
(4)こぼれたお客さんを再び汲み上げる仕組み
この4つになります。
【参考記事】:
お客さんが入ってくる入口
まずは、最初の
(1)お客さんが入ってくる入口
これについて、ここでは少し詳しく見ていきます。
最初に、少し古いアメリカの笑い話をご紹介します。
ある町に3軒並んだ同業のお店がありました。
この3軒はいつもお客さんを取り合い競い合っていました。
ある時、その1件が
「この町第一の安売王」
という看板を出しました。
この看板で、多くのお客さんがその店に殺到しました。
すると、それを見たもう1件が、「アメリカ1の大安売り」と看板だしました。
お客さんは、やはりその店に殺到しました。
3軒目のお店はどうしたらいいかと悩み、とある知恵者に相談したら、ひとつの案をもらいました。
そうしてさっそく3軒目の店は、「入口はこちら」という看板を出しました。
話としてはこれだけなのですが、いろんなことを考えさせられる笑い話です。
私はこの話大好きなんですね。
入口とはリスト化のこと
さて、問題はこの入口です。
あなたは、この入口についてちゃんと考えたことがありますか?
「お客さんが入ってくる入り口」
というのは、2つのパターンがあります。
(マーケット⇒認知見込客⇒リスト)
(マーケット⇒今すぐ客⇒リスト)
この二つです。
まずは、市場にいるお客さんに、あなたのお店や会社を認知してもらい、さらに、その人たちにアプローチできるリストに記載できるようになることです。
つまり、あなたのお店を知っていて、あなたの商品に興味を持っている見込客としてリスト化する状態です。
もう一つは、あなたの商品にピタリと合った、いますぐ客が商品を購入しリスト化できる状態です。
どちらも、リスト化が必須です。
このリスト化というのは、そのお客にアプローチできる情報を持つということです。
具体的には、氏名、住所、電話番号、あとは、メールアドレスなどのことです。
これらを手に入れることで、リスト化が完成します。
これが「お客さんが入ってくる入口」になります。

この入口をどこに作って、どこから、お客さんに入ってもらうかということを仕組みとして作っていきます。
このプロセスは、基本的には、見込客を集客する段階と考えてください。
まずは、あなたのお店や会社も知らいない人に、あなたのお店を知ってもらい
「興味があるということを手を上げてもらう」
これが、役目となります。
これは、具体的には、広告となります。
チラシや、雑誌広告、新聞広告、テレビ、ラジオ、ネット広告などです。
こうした広告を使って、どのように、あなたの会社やお店を知ってもらうか?
さらには、どうやってリストを取るか?
これを考えていきます。
入口は常に開けておく
そして、これが入口となりますから、常に、入口が開いている必要があります。
つまり、広告は、出し続ける必要があるということです。
ここができていない事が多いのです。
一度チラシを打ってそれで止めてしまう。
一度広告を出したけど止めてしまう。
それでは、あまり意味がないのです。
入り口は常に開いているほうが
お客さんは入ってくるのです。
これは誰でも、理解できることです。
そして、さらには、お客さんの入口は
沢山あったほうがいいのです。
売上ば入口の数に比例していきます。
入口の数が倍になれば売上も倍になる可能性があるということです。
つまり、広告費の額に、売上げというのは比例することになっていきます。
広告予算は優先的に配分する
もちろん無駄に広告費を使えと言うことではありません。
効率的に行うことが重要ですが、それでも、考えられるだけの入口を設けておくほうがお客さんが、増えていくのは間違いないのです。
そうであれば、最初から、広告予算を決めて、優先的に配分したほうが、苦労しなくて済むのです。
中小企業や個人事業の経営者は、どうしても、この広告にかける費用をケチる傾向があります。とにかく、中小企業や個人事業は、圧倒的に販促費が少ないのです。だから売れないというのが現実なのです。
お客さんの入口はただ待っていて自動的に出来上がるわけではありません。とにかく考えられるだけの入口を全部設置すること。つまり広告宣伝費をしっかりとかけること。そして、その入口を常に開けておくようにすること。つまり広告宣伝費をかけ続けることです。
これが、この仕組みの中でやらなければいけない事なのです。