富める者はますます富み貧しい者はますます貧しくなる

富める者はますます富み貧しい者はますます貧しくなる

アメリカの大統領がトランプ氏になったことは、大きな時代の変化でした。

これは、単にアメリカの大統領が変わったという単純なものではありません。
歴史的な転換が始まったことを意味しています。

ついに世界の潮流が逆転しはじめましたのです。
その潮流とは、グローバリズムです。

グローバリズムと反グローバリズムの戦い

対抗馬だったヒラリー・クリントンがグローバリズムの象徴だとするならば、トランプ大統領は、反グローバリズムの象徴です。

先の、イギリスのブレグジット(EU離脱)やアメリカ大統領選挙でのトランプ現象を見ていると、各国の「国民」が特定の投資家・大企業のみを利するグローバリズムへの反発が激しくなっていることが透けて見えてきます。

日本のマスコミではトランプの暴言ばかりがクローズアップされていますが、実際には、今この瞬間に歴史的大転換が起きつつあるのです。

モノ、サービス、ヒト、カネの国境を越えた移動を自由化するグローバリズムは、国家間、地域間、企業間、国民間に格差をもたらします。

例えば過去30年間でアメリカのGDPは約4倍、株価は約10倍も値上がりしています。
このように、アメリカの富は著しく増大しましたが、しかし、そのほとんどの利益を手にしたのが1%の富裕層であり、それ以外の層の実質所得はあまり変わっていません。

どれだけ、一部の富裕層にのみ有利な世界が作られていたのかがわかります。

自由が格差社会をもたらす

グローバリズムは、別名「新自由主義」ともいわれています。
「人」、「もの」、「金」の移動を国境を越えて自由に行き来させることです。

自由と聞くと、私たちはとてもいいことのように聞こえますが、最初のスタートラインが一緒だとしても、自由競争の結果「勝ち組」が出現すると、「勝ち組」に対するリソースの投入が拡大し負け組との格差は拡大していきます。

そもそも、「自由」なのです。
何が悲しくて、「負け組」に貴重なリソースを投じる必要があるでしょうか?

「利益最大化」を目的に人々が「自由」に行動すれば、勝ち組へのリソース投入は、際限なく大きくなり、負け組は打ち捨てられていき、格差は当然拡大します。

国内の所得格差も同じで、勝ち組となった一部の人々が、政治力を高め、「勝ち組を有利にする政策」を政治家に推進させていきます。

この状況に不満を持った99%の層の不満が今回のトランプ大統領を生み出しました。

「トランプは政治家ではないから今の状況を変えてくれるかもしれない。」

そんな期待が、インタービューなどで出てくる理由です。

選挙前に、トランプ大統領の極端なイメージが報道され続けましたが、1%の中にはマスコミも含まれています。
マスコミもこの状況は変えたくない。
だから、蓋を開けてみたらびっくりという状況になっているのです。

富める者はますます富み貧しい者はますます貧しくなる

世界は歴史的転換期を迎えている

2014年に、トマ・ピケティの書いた経済書「21世紀の資本」が世界的なベストセラーになりました。

ここで世界の人々が知ったのは、
「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」
こういったグローバリズムの現実でした。

その後のEUの難民問題(人の移動の自由)や、イギリスのブレグジット(EU離脱)の国民主権の制限への反発、そして、今回のアメリカの大統領選挙(貧富の拡大)といった、自由貿易や市場主義経済の拡大を推進する「グローバリズム」という思想が、世界中で行き詰まり転換点を迎えているのです。

日本においても「グローバリズムの尖兵」を自認していたユニクロが、先月の決算説明会の席上で減益決算を発表しています。

トランプ現象やイギリスのEU離脱に比べれば、一企業に過ぎないユニクロの動向は、小さなことですが、こういったことからも、世界では確実にグローバリズムの反転が始まっているのが見て取れるのです。

お金の原理、幸福の原理

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