損得より先に善悪を考えよう

「損得より先に善悪を考えよう」

これは、倉本長治氏が昭和36年に発表した商売十訓の一番最初の項目です。
ビジネスをする人、これから、起業しようとする人は、ぜひ、これを心においていただきたいのです。

「悪いことは、どんな小さなことでもしてはいけない」と、ぜひ、心に決めて欲しいのです。

「小さなことだから。たった一回だから」となると、心がどんどんと麻痺していくからです。
「千円くらい、どうってことはない」とごまかし続ける人は、最終的には何千万円のごまかしもするようになります。

小さな嘘をつく人は、やがていつも平気で嘘をつくようになってしまうのです。

心の癖

恐ろしいことは、それが心の癖になってしまうことです。
癖になったら、元に戻すのが大変なのです。
そして、知らず知らずの内に損得が判断の基準になっていきます。

「利を見てその真を忘れる」(荘子)
とあるように、目前の損得だけを考えて周りを見ないと自分が置かれている本当の立場が判らなくなってきます。

損得を優先させると、一時はうまくいくかのように見えますが、最後は、必ずしっぺ返しを受けます。
あたかも、神が罰を与えるかのようにかえって酷い目に合わされるものなのです。

ビジネスをやっていると、つい利益に目がいってしまいます。
もちろん、利益がなければ食べていけませんので、利益はとても大事なことではあります。
しかし、ここに目が行きすぎると、どうしても歪が生まれてきてしまいます。

幸福感という価値をもたらすこと

そもそも、あなたのやっている仕事の存在意義とは、お客様に幸福感という価値をもたらすことです。
その結果として利益が生まれるのであって反対ではないんですね。

しかし、経営者はどうしてもまず利益に目がいきます。
私もついついそうなってしまうのですが、ここがどうしても間違うところなんですね。

利益を出そうと思うことはないのです。
思うべきは、どれだけお客様の役に立ったかということです。
ただ、この一点のみなのです。

お客様は、買い物を通じてあなたの人間としての美しさを常に求めているのです。

「損得より先に善悪を考えよう」

私は、いつもこの言葉を部屋の壁に貼ってあります。
そうしないと、つい損得が優先してしまうからです。

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