無限に存在するものがお金

世の中にお金はどれくらいあるのか

「お金」とは、ほんとうに実体の無いものです。

この実体がないということに気が付かないために、どうしてもお金を稼ぐことが難しく感じてしまうのです。

では、どれくらい実体が無いか、それを、ここで考えて見ましょう。

お金は世の中にいったいどれくらいあるのか

まず、日本にどれだけのお金が、現実にあるでしょうか?
これは、日銀の通貨発行量を見れば一目瞭然です。

2018年12月末で110.4兆円です。
これが日本のお金の総量です。

あれ、意外に少ない…
そう思いませんか?

日本の国家予算は101兆4564億円。
おお、なるほど辻褄が合いそう・・・

では、日本の家庭の預貯金などの金融資産の総額はいくらでしょうか?
「日本人は貯金をする国民だから、110兆円の40%くらい、つまり、44兆円くらいかな~」
などと、なんとなく思うのですが、実際は、2018年時点で1829兆円です。

「おお!」

110兆円しかないはずのお金が、なぜか1700兆円も増えています。
貯金は1829兆円でお金は110兆円しかない・・・

差額の1719兆円はどこへ消えた?

お金を増やす魔法「信用創造」

別に国が使い込んだとかそういうことではありません。
政府がよく使う「国の借金」が・・・というのとは全く違います。

そもそも、「国の借金」というのも変な話で、あれは、政府が国民から借りている借金です。
私たちは、借りていないどころか、貸しているほうなので安心してください(笑)

よくニュースなどで目にする、「国民一人当たり○○円の借金」というのは、あれは、「政府の借金」を国民に押し付けようとする策略ですので騙されないように。

さて、話を戻します。

1719兆円が消えた理由は、どういうことかといいますと、銀行が存在するからです。

銀行は、預金という形で大勢の預金者からお金を預かり、預金者がいつでも預金を払い戻せるよう現金を用意しています。預金者の中には、預金をすぐに払い戻す人もいれば、長期間預けておく人もいます。預金者全員が、すぐに預金を払い戻すことはまずないので、銀行は預金の全額を現金で用意しておく必要はありません。預金の一部を支払準備として現金で手元に置いておき、残りの預金を企業などへの貸付に回すことができます。

企業などに貸し出されたお金は、取引先の支払いにあてられます。支払いを受けた取引先は、このお金をすぐに使うあてがなければ、銀行に預けることになります。銀行は、支払準備分を手元に残して、残りをまた貸し出しに回します。

これを繰り返すと、預金通貨というお金が新しく生み出され、銀行全体の預金残高は、どんどん増えていきます。

これを「信用創造」と呼びます。
こうして、現実のお金の量からは、考えられないほど、お金が増えていくのです。

お金を増やす魔法「信用創造」

1万円が数十億円に増える信用創造

では、一体どれくらい増えるのでしょうか?
これは、預金を準備金率で割った金額となります。

じゃあ、日本の場合どうなのでしょうか?
日銀の法定準備率は0.1%ですから、1万円を銀行に預けると、最大値で、10,000円÷0.001=10,000,000円となって流通するのです。

これは、びっくりです。
ボーナスは○○銀行へというCMが、よく流れていますが、そりゃ頑張りますよね。
1万円が1000万円になるのですから

しかし、話はこれで終わりません。
さらにお金はもっと膨れ上がります。

信用創造は、銀行の直接貸し付けにだけ見受けられるものではありません。
貸付債権は、さらに証券化され資産として運用されていきます。
そして、何倍ものレバレッジが掛けられ、市場で第二の貨幣として膨大な量となって流通していきます。

ここまでいくと、もう何がどうなっているのかすら、よく判らなくなります。
おそらく最初の1万円が数億円~数十億円以上にはなっていきます。
たった1万円が数十億円です。

そして、こういったことが世界中で行われています。
もう一度いいます。
世界中の国々で行なわれるのです・・・

湯水のごとく存在するものがお金

湯水のごとく存在するものがお金

しかも、今はお金が形を変えてデジタル記号としても存在し、ポイントやマイルなどの新しい電子通貨も流通しています。

そう考えると、いったい世界には、どれくらいお金があるのか誰もわかりません。
スーパーコンピューターを使って計算しても、計算している途中で、お金も増え続けるので、正確な数字は計算不可能です。

こうしてみると、お金が、いかに実体のないものかがわかってきます。
お金に実態がないから、どんどん増えていくのです。

世界にはお金があふれかえっています。

この世の中に、無限に存在するもの。
それは、空気でも水でもなく、なんとお金なのです。

それなのに、なぜ、自分のところだけには無い?
それは、また、別の機会に明らかにしていきます。

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