社長は自分自身の貢献度を過小評価しないこと

小さな会社では社長が一番重要な存在

私が以前の会社をやっていた時、自分のお金はいつも後回しにしていました。
これは、ほとんどの小さな会社の社長が経験することだと思いますが、とにかく、支払いと社員への給料の支払いを最優先して怠らないようにしていたのです。

そして、月末に残った僅かな額を自分の為に支払いました。

その結果がどうだったかというと、結局、ずっと金銭的に苦労し、長時間一生懸命働いていたにも関わらず、私の収支は、常にぎりぎりセーフという感じでした。

このギリギリセーフというところが、思い当たる社長が多いのではありませんか?
もし、今あなたがこういった状況であるのなら、一度、この当然の行動を見直すことをお勧めします。

自分の貢献度を過小評価しない

一見、当たり前にように思えるこの行為が、実は経営をおかしくしている原因となります。

こういった思いをして給料を払っていた社員たちは、わずか3ヶ月、6ヶ月、あるいは1年ほどで辞めていきました。
どういう訳か、私はそんな社員たちのほうが、自分よりも重要だと考えていたのです。

当たり前にように行っていたこの考え方が、実際には、自分の貢献度を過小評価し、社員の働きを過大評価してたのです。

ある時に、ふと気づきました。
私のビジネスの中では最も重要で絶対に欠くことのできない存在は、私自身だということにです。

たとえ、何があろうとも、この会社に最後まで留まるのは自分だけであり、一番働いているのは私です。
その上、失敗すると全責任を持って、個人の全ての資産を差し出すのも私です。

儲けは私で始まり私で終わるのに、自分の分はさておいて、他人の給料ばかり保証していたのです。
この状態を何年も続けていると働くことにやりがいを感じられなくなって、気分も疲れてきてしまいます。

もう何もかもが嫌になって、すべてを辞めてしまおうかと思った時にふと気づいたのです。

「これは、やはりおかしい」と。

まず自分自身に最初に対価を支払う

その瞬間から、私は、考え方を変えました。

自分自身の働きに対して、確実に金銭的な見返りを得られるようにするため、まず一番最初に、自分に支払うことを最優先させるようにしました。

そもそも私がいなければビジネスは無くなり、社員たちは職を失ってしまいます。
一番大事な事は、最も重要な自分自身に納得のいく給料を払うことなのです。

こうして重点に置くポイントを一つ転換しただけで、不思議な事にビジネスはちゃんと周り始めました。
自分自身が受け取ることを拒否していたために、上手く回らなくなってしまっていたのです。

じゃあ、社員までお金が回らなくてもいいのか?
こういった質問がありそうですが、それでいいのです。

社員まで、給料が回らないということは、その社員が必要ないということです。
いいかえれば、給料を払えるだけの価値が提供されていないということです。
だったら、不要な社員を切るべきなのです。

それができなないということは、経営に対する考え方が間違っているのです。

社長が一番価値を創り出している

同じような間違いをする経営者がじつに多くいます。
そのほとんどが小規模事業や個人事業のような小さな会社の社長です。

小さな会社では、社長が一番重要です。
もちろん一番多くの時間働いています。
そして一番大きな価値をお客さんに提供しています。

だったら、社長自身がその対価をしっかりと受け入れることが必要なのです。
そうしないと均衡の法則が働き、業績が下がってきてしまうのです。

これは、不思議でもなんでもありません。
社長のモチベーションが下がれば、業績が下がるのがあたりまえなのです。

まず、一番重要な人間(つまり自分自身)に、ちゃんと対価を払うこと。
これを忘れないようにしてください。

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