社長は社長の仕事を任せてはいけない

社長と経営者の違い

社長と経営者。

同じような言葉ですが、実は全く違います。
社長はリーダーであり、経営者はマネージャーなのです。

社長と経営者の違いを理解していますか?

もちろん、世の中的には、同じだと考えている人がほとんどだと思います。
しかし、私は、全く別だと考えています。

経営者とは、文字通り経営する人です。
会社を経営し、利益を上げて、出資者(株主など)に還元する人です。
だから、利益が出せないと首になります。
つまり会社の経営者は、株主の為に働くのです。

株式会社とは、その名の通り株主のものです。
だから、経営者は、株主の利益のために働くのです。

一方、会社の社長は、会社の長(おさ)です。

長(おさ)とは、つまり一族の長。
一族を統率し、安全と繁栄に責任を持つ存在です。
だから社長は、家族や従業員の為に働くのです。
つまり、より原始的な族長なのです。

ただし、これは、小さな会社だからできることです。
小さな会社が大きくなって、行くにつれて、経営者の仕事は、株主の為になっていきます。

つまり、会社が小さいうちは社長であり、大きな会社になれば、経営者になっていくのです。
この違いが大きいのです。

社長の仕事を誰かに任せてはいけない

社長の仕事を理解する

社長と経営者では、仕事の中身がまったく別のものになります。

会社の経営者の仕事は、ひたすら効率化して、利益を最大にしていくことにあります。
つまり、会社をマネージメントすることが仕事なのです。

一方、会社の社長の仕事とは、社員や家族の幸福を目指して、進むべき道を示して、一族をまとめ、そこに向かっていくことなのです。

だから、小さな会社には経営者は必要ありません。
必要なのは、一族を引っ張る社長なのです。

だから小さな会社の社長の重要な仕事は次のことです。

・進むべき未来のビジョンを社員や家族にしっかりと見せること。
・自分のビジネスの強み(USP)を明確化すること。

これが、まず必要になるのです。

しかし、日々の業務に追われて、お客さんの対応をしてしまっていると、重要なこの仕事ができないのです。

残念ながら小さな会社では、どうしても日々の仕事を、社長自らがこなさなければいけません。
そうしないと、仕事が回っていきませんから。これは、まあ仕方の無いことです。

そのため、どうしても「考えること」が、おろそかになりやすいのです。
多くの小さな会社の不振はここに原因があります。

特に、従業員5人以下の、小規模事業においては、社長はスーパーマンであることを必ず求められます。

そこでは、経営に必要なほとんどの技能を要求されます。
マーケティング・営業・経理など、経営のほとんどを自分一人でこなさなければ会社は回らないのです。
その為に、多くの知識を必要としますし、何もかもを自分でやらなければならないのです。

しかし、それでも、

・進むべき未来のビジョンを社員や家族にしっかりと見せること。
・自分のビジネスの強み(USP)を明確化すること。

これは、忘れてはならないのです。

これこそが、社長の仕事なのです。

社長の仕事を誰かに任せてはいけない

しかし、これまでコンサルしてきた多くの小さな会社の社長さんに共通する失敗は、仕事が軌道に乗ると、つい誰かにこういったことを任せようとすることです。

そして、自分はなぜか、大きな会社の経営者のように、ふるまおうとしてしまうのです。
こうなると、その会社は一気におかしくなります。

小さな会社は社長が全てです。
社長の思想や世界観が全てなのです。
特に社員50人程度までの会社の場合には、これは絶対です。

社長が社長の仕事をしなければ、会社が繁盛するはずもありません。

はたして、あなたは社長としての仕事をしっかりできているのでしょうか?
自分がやるべきことを、しっかりとやっているでしょうか?
そしてその為に、しっかりと学んでいるでしょうか?

特に、小さな会社の社長は、常にここを自分に問いかけるようにしてください。

関連記事一覧

error: Content is protected !!