小規模事業の経営者にとって最も大切なことは、仕事に対する覚悟だと私は思っています。
覚悟というのは、その仕事に対して全身全霊を投じるということです。
これができていないと、どんな会社であっても繁盛することはありません。
いい加減な気持ちは、顧客にそれを見抜かれてしまうのです。
覚悟が持てないなら仕事を変える
もし、あなたが今の会社や仕事に対して覚悟が持てないならば、さっさと、仕事を変えてしまうことです。
そして、全身全霊を投じることのできる仕事を、見つけてすることです。
これは、昔に邱永漢氏に相談した時に言われたことなのですが、
「その仕事の愚痴が出るようになったら
その仕事は潮時だよ。
そうなったら、仕事を変えたほうがいい」
こういったアドバイスをいただきました。

この時は、飲食店をやっていたのですが、この言葉をきっかけに、私は、仕事を変えることにしました。
仕事の愚痴が出るときは、やはり、その仕事を変える時期に来ています。
愚痴が出るのは一生懸命ではない
愚痴が出る時は、一生懸命になれていない証拠なのです。
どのような仕事であれ、成功するためには、全身全霊をかけて取り組む必要があります。それができなくなっているのであれば、それは、変えなければいけないタイミングなのです。
私がよく、好きな事を仕事にしたほうがいいという話をするのも、好きな事だから、全身全霊で打ち込めるからです。だから、寝食を忘れて、取り組むことができないようになったら、他の仕事に変えたほうがいいのです。
しかし、お店をやっていたり、社員を雇って会社をやっていたりすると、なかなか、簡単に変えることができません。
愚痴が出始めたら辞める潮時
仕事を変えるタイミングは、全身全霊で取り組めなってきた時、つまり愚痴が出だした時です。
潮時だと思ったら、まず変えることを決断し、徐々に、その方向へと動かしてください。これを急激にやると、転覆します。

会社の経営は船の操縦に似ています。
進む方向は、徐々にしか変えられません。
いきなり舵を大きく切ってしまうと、回りきれずに転覆してしまうのです。
どのような会社やお店であっても、必ず変わらなければならないタイミングが来ます。
永遠に同じ状態ということは、絶対にありえないのです。
しかし、誰もが、今やっていることを変えたくなくて、そこで、また余計に苦しむことになるのです。
もしあなたが、仕事の愚痴がつい口に出るようであれば、もう変えるべき時期にきているのかもしれません。