小さな会社に限らず、経営者にとって、常に一番の関心事は、どうすれば、今よりもっと売上げを増やすことができるだろうかということです。
その他の悩みは、この枝葉にすぎません。
人材育成も、元をたどれば、売り上げを大きくしたいからであり、また、資金繰りについても、売り上げが思うように上がらない為に起こる悩み事です。
結局、ビジネスにおいて、売上を計画通り上げていくことさえできたら、そのほとんどの問題は解決されてしまうものなのです。
売上の増えない原因は2つ
では、売上が増えない原因とは何でしょうか?
この原因には次の2つがあります。
1つ目は、今既に持っている既存客、見込客に対して効果的なセールスができていないこと。
2つ目は、新しい見込客を獲得していないこと。
これだけです。

このどちらかができていない、または、両方ができていないことが原因です。
言い方を変えてしまえば、この二つだけをきっちりやれれば、どのような商売であっても繁盛するしかないのです。
経営に悩んていると、どうしてもいろいろなことに目が行き振り回されてしまいがちですが、単純化すると、この二つだけなのです。
あなたには62,500人の見込客がいる
今既に持っている既存客や見込客というのは、売上の80%近くを占めるものです。だから、まず、そこにしっかりアプローチすることです。
そもそも、どのような小さな会社や個人事業の経営者であっても、全て62,500人の見込み客を持っています。
62,500人です。
間違いじゃありません。
どういうことかと言いますと、一般的に、誰でも平均250人の知り合いがいると言われます。
日常生活上の知人や友人、さらには、携帯に登録されている人、年賀状のやり取りをしている人、さらには、取引先やセールスの人など数えていけば、250人位なのです。

これは、また、個人が認識できる限界の数ともいわれています。
まず、あなたには、こういったアプローチできる知り合いが250人はいるのです。
さらに、考えを進めていくと、この250人の知り合いも、やはり、250人の知り合いを持っているのです。
あなたの250人の知り合いとの人間関係を深めていけば、自ずと、その知り合いの250人へのアプローチの協力を得ることができます。
つまり、間接的なアプローチも含めれば
250×250=62,500人
といった見込客が、そこに存在することに気づくのです。
これだけの見込客を誰であっても潜在的に持っているのです。
これが、顧客基盤として存在するのです。
だから、まずは、この見込客に対してしっかり計画的にアプローチできさえすれば、たいていのビジネスは、十分に経営が成り立つものなのです。
集客で悩む必要などない
コンサルティングで小さな会社や個人事業の社長さんに話を聞くと、
「どうやって集客したらいいか判らない」
という答えがかなりの割合で返ってきます。

しかし、集客で悩む必要はまったくありません。
なぜなら、既に62,500人もの見込客を、あなたは持っているからです。
あとは、この見込み客に対して効率的にマーケティングをしていくだけです。
ここに焦点を当てた集客方法を「絆マーケティング」といいます。
私が、コンサルで相談を受けたときに、まず、最初に取り組んでいただくマーケティング手法です。
これをコツコツ、実行していれば、集客に困ることはほとんど無くなります。
顧客は必ず減っていく
そして、既に存在する見込客に対してしっかりとアプローチできる仕組みが出来上がったら、次にやらなければいけないのは、新しい見込客を獲得し続けることです。
どのようなあなたの会社の熱烈なファンであっても、必ずいつかは離れていきます。
これは、絶対に止めようがありません。
以前、連絡が取れなくなった顧客について調べたことがありました。
その6割以上が、転居していて、中にはお亡くなりになった方もいらっしゃいました。

お客様は、どんなに頑張っても常に減り続けてしまうのです。
だから、新しい顧客さんを獲得し続けないと絶対に、ジリ貧になっていきます。
常に新しいお客さんを、獲得し続ける仕組みを作る必要があるのです。
売上を増やす基本は2つだけ
つまり売上を増やすためには、整理して考えれば
(1)今既に持っている既存客、見込客に対して効果的なセールスをすること。
(2)新しい見込客を獲得しつづけること。
この二つで成り立つということなのです。
もし、いま、思うように成果が出ていないのであれば、この二つがちゃんと機能しているかを考えてみてください。
そこに、ヒントがあるはずです。