GoogleやAmazonが世界を変えた

GoogleとYahooそしてAmazonのもたらした世界

新しい変化の波が押し寄せている

2009年から、世界は新しい時代が始まったといわれています。これは、多くの著名な評論家やコンサルタントがそれぞれの立場で発表していますので、おそらくそうなんだと思われます。

ここでは、それらをただなぞるだけではなく、私なりの視点で見ていきたいと思います。

さて、この時代の変化は、いつから始まったのかといいますと、どうやらそれは、2008年のオバマ大統領の当選あたりまで遡ります。くしくも、オバマ米大統領のキーワードはChangeでした。

世の中の変化を暗示しただけではなく、米大統領という影響力が地球上でもっとも大きい人物の言葉が、世界中の多くの人の意識の中に浸透していったのは想像に難くありませえん。

しかし、この時は、まだ社会全体が変化をしていたわけではありません。この変化がはじめて表に現れたのは、リーマンショックです。米国のリーマンブラザースの破たんを皮切りに始まった金融不安や世界同時不況によって、これまで中心となっていた既存ビジネスの崩壊が始まったのです。

この既存ビジネスとは、資本によって利益を生み出すという、資本主義社会の根幹をなす考え方の上に成り立っているビジネスです。これは、これまでのほとんどのビジネスが基盤としていた考え方です。

日本人には、あまりピンと来ないかもしれませんが、ビジネスの目的は資本の増加にあるというのが資本主義ということです。つまり、資本の増加のみが第一義であり、それ以外のものは重要視されないのが資本主義です。それが、2009年の変化によって、この基本となる考え方が変化しているように思えるのです。

さらに、2016年には、グローバリズムの反転という流れができてきました。イギリスのEU離脱、トランプ米大統領の誕生です。そこに出てきたのは、資本主義の行き過ぎから生まれた格差社会への反発であり、求めるものは、個人の幸福が第一義であり、その理念をもとに社会が変化して来ています。あえて言うならば、幸福主義社会といえるものです。つまり、資本主義の時代から、幸福主義の時代へと、世界は大きく変わり始めたということです。

GoogleとYahooのもたらしたもの

さて、ではこの新しい時代の中で重要となるキーワードとは何でしょうか?
それは、「大→小」ということです。つまり、これまでの時代では、大きいことが競争優位であったのに対して、これからは、小さいことが重要になるということです。

さて、このような変化をもたらした要因には数多くあるのですが、その中心となったのは、やはりインターネットといっていいでしょう。インターネットが私たちの生活に当たり前のように浸透してきた結果、もっとも大きく変わったことは、検索するということが当たり前になったということです。

これは、GoogleやYahooが中心となった検索エンジンの進化が原因です。

これまでは、何か判らないことがあると、辞書を引いたり百科事典を調べたりと非常に大変でした。多くの知識を持っていることが重要であり、知識が大きな価値を生み出していたのですが、現在では大学院程度の知識であれば、数時間パソコンの前に座って検索していれば誰でも得られるようになったのです。

どのような情報であっても、誰でも簡単にたどりつけることができるのが今の時代です。それだけではなく、反対にどのような情報でも誰かが見つけてくれるようになりました。つまり、どんなマイナーなことでも、それを必要としている誰かに届くようになったということです。

これは、だれでも情報を発信することが出きる(見つけてもらえる)ということです。これが、GoogleやYahooがもたらしたものです。

Amazonがもたらした世界

また、もうひとつ時代を大きく変えた企業があります。これがAmazonです。みなさんよくご存じの、世界最大のネット書店です。最近では、書店とは呼べないほど、多くの商品を扱っています。

Amazonは、それまで、机上であったロングテールの理論を具体化した企業です。

ロングテールとは、仮に、売り上げを、販売数(population)を縦軸に、商品(product)を横軸にして、販売成績の良いものを左側から順に並べると、あまり売れない商品が右側になだらかに長く伸びるグラフが描かれることになります。

左側だけ急峻に高くなっているのは、販売数が大きな商品が全体では、わずかな品目であることを示し、右側が低くなだらかなのは販売数量が低い商品が全体の品目数ではほとんどを占めることを表しています。

このグラフの、恐竜の尻尾(tail)のような形状から「ロングテール」と呼ばれるようになりました。

Amazonがこのロングテールに基づいたビジネスをインターネットで展開し、店舗を構えるのではなく倉庫だけで、出版されているほとんどの本を誰でも購入することが可能になりました。そして、この流れで、全国の多くの書店が廃業に追い込まれています。

このような変化は、アメリカから始まっただけではありません。もっとも、大きく変化を見せているのはじつは日本です。

ご存じのように、日本は最もインターネットの高速化が普及しています。日本中どこに行っても安定した高速回線に接続することができます。(これは、海外に行ってみると痛切にそのありがたさを実感します。)

変化はそればかりではありません。

流通の進化が小さな会社やお店を世界に向けて解放した

その最大のものは、流通の変化です。簡単に言ってしまえば宅配便です。日本中どこでも安価で早く届く、今日購入したものは、たいてい明日には届くのです。それも、ほとんど事故がなく確実に届きます。

これによって、日本においては商品を売るときに原則的に地域による制限はなくなったわけです。つまり、顧客が日本中に広がったのです。

この状況が小さな会社において非常に大きな利点をもたらしているのです。

さて、これらのことは、既に、誰もが知っていることばかりだと思います。しかし、その本質に気づいている人は、ほんのひと握りしかいません。情報を世界のどこへでも、簡単に低コストで発信できる。商品も世界のどこへでも、発送できる。

それは、すなわち小さな会社であっても、大企業と渡り合え、あまつさえ勝利することすら可能になったということです。まずは、この当たり前の事実の持つ意味をしっかりと押さえておいてください。

これからは、小さな会社の時代なのです。

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