小さな会社は強小企業を目指せ

小さいけど強い会社、強小企業を目指そう

私がコンサルティングをさせていただくのは、主に小さな会社や個人事業者、フリーランスなどですが、これらの業種は、カテゴリー的に言えば従業員5人以下の小規模事業者になります。

中小企業が50~300人に対して、小規模企業者は、製造業で20人以下、商業・サービス業で5人以下となります。つまり、ほとんど個人事業の延長かフリーエージェントとなります。

大企業と比べるべくもなく、圧倒的弱者となるのが小さな会社や個人商店なのです。

小さな会社はゲリラ戦略

だから、小さな会社の戦略は、大企業の戦略とは全く違います。
中企業の戦略とも違います。

ここをつい勘違いしてしまう人が多いのです。

あなたの会社やお店が、もし思うように売り上げが上がってないなら、それは、ビジネスのやり方そのものが間違っているからです。

そして、それは、たいていの場合、大手や中堅企業の真似をしてしまっていたりします。
この戦略の間違いが上手くいかない原因となっているのです。

大企業が正攻法で行くのであれば、小さな会社やお店の取るべき戦略はゲリラ戦なのです。
ゲリラ戦と言ってもわかりにくいので、言い換えると、徹底的な顧客密着こそが重要なキーとなります。

無理な拡大を目指さない(価格競争をしない)小さな会社や個人商店においては、どうしても対応できる市場が小さいという問題があります。そして市場が小さいと当然売り上げも少なくなってしいます。

多くの人が小さなお店の戦略を聞いて、戸惑うのはココの部分です。
はたして、それでビジネスが上手くいくのだろうか?
そう考えてしまうのです。

そうして、ついよく目にする大企業と同じような戦略を取りがちなのです。

Life time Value (生涯価値)

小さな会社の戦略においては、市場を捉えるときに、面積ではなく時間をその中心に置きます。面積のマーケティングではなく、時間軸のマーケティングです。

どれだけの市場やニーズがあるかではなく、お客さんの一生において、どれだけ自分の商品を購入してもらえるかにフォーカスするのです。つまり、これまでが3次元(空間)のマーケティングであったものが、4次元(時間軸)のマーケティングとなるということです。

多くの人にどう気に入られるかではなく、一部の人で良いので、長期にわたって(一生涯、できれば何代にもわたって)商品を繰り返し購入していただく。これが、小さな会社の戦略でお話するマーケティングの核になります。

あなたも、これまでに、Life time Value (生涯価値)という言葉を聞いたことがあると思います。スモールビジネス戦略では、それを、さらに広げて考えますつまり、Generations Value (複数世代価値)として考えていきます。当然、その結果としてビジネスのやりかたは、大きく変化するはずです。

つまり、お客さんに複数回どころか、世代に引き継がれて商品を購入してもらう。そうしたビジネスを目指すのです。もちろんそれは、楽な事ではありません。しかし、現実にこれまでの日本には、こういったお店はたくさんあったのです。

親の代からお世話になった店・・・
こういうお店が存在したはずです。

小さな会社や個人商店が目指すべきなのはこうしたスタイルなのです。

やりがいのあるビジネスを創造する

日本には、現実に、長続きしている会社が非常に多くあります。数百年程度の歴史の企業はざらで、東京商工リサーチによれば、100年以上存続している企業は15,000社を超え、個人商店まで含めると10万社以上になります。世界最古の会社と言われる金剛組は1500年以上続いています。

しかも、これらのほとんどが、グローバル企業ではありません。老舗と言われるところは、拡大を選ばずに継続を選んだ会社なのです。そこには、自分の仕事に対する確固たる自信と信頼があるのです。

ある意味、小さな会社の戦略はいたって日本的な、いやそれどころか、日本独自のものといっていい戦略なのです。

自分の強みに特化し、自分らしいビジネスを展開すると、おのずとそのビジネスは、長続きします。
これを、顧客の要望に合わせて無理にビジネスを構築すると、自分自身を満足させることができないため、ビジネスが長続きしません。

つまり、

「ニーズから構築するビジネス」

ではなく

「使命や生きがいから創造するビジネス」
が、長続きさせる方法になります。

さて、ここで、あなたも次のように疑問に思うかもしれません。

「ビジネスとはニーズがあって初めて商品が売れるんじゃないだろうか?」

これは、確かに間違いではありません。

しかし、このようなニーズからビジネスを立ち上げてしまうと、常にお客様のわがままに振り回される上、ライバルが多く出現して、結局、苦労しなければ売れない、という状況になります。

そこで、小さな会社の戦略では、自分が何をどうやって提供したいかを、明確にして、それに見合う顧客を集めるという方法を取ります。これは、インターネットが発達した、今だからできる手法で、日本全国に安価でアプローチできるようになったから可能なのです。

逆に、これまではこのような安価な情報提供媒体がなかったために、自分に合うお客さんだけでビジネスを成り立たせることができませんでした。インターネットの普及はこれらを可能にし、これまでできなかったビジネスモデルを可能にしてくれたのです。

このように、自分の強みに特化し、自分らしいビジネスを展開すると、そのビジネスは長続きします。ただ、ここで間違えないでいただきたいのは、ビジネスは長続きしますが、商品自体は長続きはしません。これは、どのような商品であっても、避けられないことです。

商品には、寿命があって必ず終わるときがきます。ですから、商品は次々と開発し、お客様のニーズに合わせて変えていく事が重要になります。しかし、その基本は自分の強みに特化し、自分らしいビジネスの上にある商品なのです。

このような、考え方が重要で、こうすることで、お客様の信頼を得ることができ、ビジネス自体を長続きさせることができるようになるのです。

強小企業を目指す

問題は、お金を稼ぐことではありません。どうやって、生涯にわたって、あなたとあなたの会社を支持してくれる、そういったお客さんを作り出すかということです。

これが小さな会社や個人商店の中心とすべき小さな会社の戦略となります。これまでのような、市場シェアといった「3次元」から「4次元」にビジネスをシフトすることが求められるのです。

さらに言えば、小さな会社の戦略というのは、決して弱小のビジネス戦略ではありません。どうも、マイナスイメージのほうが大きく感じられるかもしれませんが、小さな会社の戦略とは、独自の差別化をすることで強小企業を作っていくというものです。

一人だけのビジネスでも構いませんし数人から十数人の規模でもいいのです。
自分の強みに特化することで、競争の起きにくいビジネスを目指してください。

小さいけど強い会社、
小さいけど圧倒的にお客さんに支持される会社
小さいけど誰かに話したくなる会社

そんな会社をぜひ目指して下さい。

関連記事

  1. 強み(USP)は伝えるから効果がある

    強み(USP)を見込客にどう伝えるか

  2. 売り手市場にならない限り儲からない

    需要と供給があなたの会社の利益を決めている

  3. 強み(USP)を設定し仕事をそれに寄せる

    独自の強み(USP)の見つけ方

  4. 小さな会社は独自の新しい市場をみつける

    小さな会社は市場価格に引きずられないこと

  5. 経営理念を明確にし独自の市場を持つ

    小さな会社は最初に経営理念を語ろう

  6. ファンを集め競争が無い状態を創り出す

    小さな会社は市場原理から独立すること

error: Content is protected !!