ビジネスの仕組は、
(1)お客さんが入ってくる入口
(2)お客さんが流れていく通路
(3)お客さんがお金を払うキャッシュポイント
(4)こぼれたお客さんを再び汲み上げる仕組み
この4つで構成されます。
【参考記事】:
今回は、ビジネスの2つ目の仕組として、
「お客さんが流れていく通路を作る」
ことについて説明します。
お客さんを誘導していく仕組
「お客さんが流れていく通路を作る」とは、見込客⇒新規客(お試し客・浮遊客)の流れをつくることになります。水門から入った水が水路に沿って流れていくそんなイメージとなります。
せっかく入口から入ってくれたお客さんをどうやって誘導していくのかを仕組化します。
つまり、最初の商品、次の商品を、買ってもらえるようにお客をどのように導いていくかです。

ここやることは、情報提供です。
特に、あなたの持つ価値観や世界観を伝え、あなたの人間性を伝えることが中心です。
そして、その上で、お店や商品のコンセプトを理解してもらうことになります。
これを実現する為には、ニュースレターやメルマガといった情報提供の仕組みを作ります。
こうして、お客さんとの接触回数を増やしていって、お客さんをあなたのファンにしていきます。
そうすれば、
「試しに一度行ってみようか?」
「何か一つ買ってみようか?」
このような行動になって現れてくるのです。
あなたのことを開示しよう
しかし、ただ、普通の情報提供しているだけでは、ファンになってもらうことはできません。
そこで、あなたの事をまず開示していきます。ニュースレターやメルマガなどで、自分について語り、人間性を全面に出したり、会社の歴史を語ったりということが効果的になります。
顧客フォローとか、囲い込みといった言葉で説明されることが多いのですが、実際には、自己開示をすることで、距離感を縮めるのです。
特に重要になることが、こういった独自メディアで、価値観や世界観、そして哲学を語ることです。こうしたことを総合して経営理念と呼びます。
これは、セールスや集客、マーケティングなどの全ての場面において最も重要な事です。経営者が独自の哲学に基づいて発言し、行動した場合、もちろん評価は真っ二つに分かれます。

しかし、それでいいのです。
全ての人に気に入られることは必要ありません。また、世界中の全ての人を、お客さんにする必要もありません。そもそも、そんなことできやしないのです。
それよりも、あなたの哲学に賛同して熱烈なファンになる人も、数多くいる事を知っておいてください。
経営者が自分の経営理念を忠実に追求すればするほど、ファンは増え、同時に反対派も増えていきます。
結局のところ、自らの信念を解りやすく伝えるほど、熱心なファンが増えていきます。
そして、自分の哲学を否定する人ではなく、受け入れる人を相手にし、そこに勢力を注ぐのです。
当たり前の無難な路線を歩んで、全員を喜ばせようとしても、得られるものはありません。
全ての人をファンにするなどということは、世界的な大企業ですら、不可能なことなのです。
私たち、中小企業や個人事業者の進む道は、世界中の人を相手にするのではなく、自分だけのファンを作り、市場を創り出し、そこにいる人たちに、自分の哲学や経営理念を伝えることです。
経営理念について
経営理念は、強い信念と意見からできています。
あなたの経営理念は、あなたの人生観であり、それは、全員の共感を得られるものではないのです。
しかし、明確な哲学を築いてそれを外へ発信すれば、それは、自分の市場を作る第一歩となるのです。
もちろん、それは、全ての人が賛同してくれるわけではありません。
しかし、仮に1000人の心を強く動かせれば、1000人からなる自分の市場を作れるのです。
逆に、自分の哲学や経営理念を持たずに、競合相手と差別化できるものを持たなければ、それは、価格競争になっていきます。

だから、まず、経営者は、自分の哲学を明確に自覚する必要があるのです。
あなたの哲学は何でしょうか?
使命だと確信していることは何でしょうか?
自分が支持するものは何でしょうか?
反対に支持できないものは何でしょうか?
そして、この世界はどのように、変わっていってほしいと思っているでしょうか?
経営理念を発信すればファンが増える
こうした経営理念が明確にし、それを発信すればするほど、あなたのファンが増え、独自の市場を持つことに近づいていくのです。
ぜひ、自分の価値観、世界観、哲学を明確にし、それを発信していってください。
中小企業や、個人事業の経営者は、まず、ここができているかどうかが鍵になります。
ぜひ、もう一度見直してみてください。
小さなお店や会社が生き残るには、これが最も重要なポイントになります。
こうしたことを、定期的なニュースレターの発行や、メルマガの発行といった仕組みとして
しかりと作っておくのです。
ニュースレターやメルマガの本当の役割はここにあります。
ここさえできれば、無理に売り込まなくても、お客さんは自然にあふれることになっていくのです。