小規模事業者である小さな会社や個人事業者がもっと儲かるようになる為には、それに合った戦略を取る必要があります。
この時にその基本となるのが、いくつかの考え方です。
例えば、違ったポジショニングを取ってゲリラ戦をやる。あるいは、できる限り地域密着や顧客密着を基本にする。顧客をセグメントして、対象顧客を絞り込む。
こういったことです。
小さな会社が取るべき戦略
小さいということは、経営資源と呼ばれる「人・モノ・金」が少ないということです。
だから、それを集中することを考えなくてはなりません。
この時に有効になる考え方がが、ランチェスター戦略です。

小さな会社や個人事業は、小さいがゆえに、いかに戦いを避けるかという点に、知恵を絞らなければなりません。つまり、戦わずして勝つというのが最高の戦略です。
孫子の兵法でいうところの、
『勝兵先勝而後求戦、敗兵先戦而後求勝』
ですね。
とにかく戦う前に、必勝の状態に持っていくこと。そして、それを明確にしているのが、このランチェスター戦略なのです。
弱者の戦略が小さな会社の戦略
ランチェスター戦略については、機会があれば詳しく解説しますが、簡単に言えば、勝てるところまで、参入ドメインを絞り込んで、あるいは、商圏を絞り込んで、まずは、そこでNo.1をとる。
つまり、No.1を取れるところまで、市場を細かく分割して、まず一番を取ることが最初の目標になります。
そして、その市場でNo.1として市場を占拠していき、力を蓄えて、少しずつ拡大していきます。
この時に、重要になるのは、どの分野で、どの地域でNo.1になるかということです。この設定がポジショニングです。
さらに、この戦略が見えないように、ゲリラ戦を行い、強者が参入してこないようにします。
こうした弱者の戦略こそが、小さな会社や個人事業者が取るべき戦略なのです。

現代は、インターネットが普及して、こういった、弱者の戦略が実行しやすくなりました。
もちろん、市場シェアという考え方が、顧客マインドシェアに変わったりと、現在に合わせた変更が必要です。それが、ポジショニングということでもあるのですね。
地域密着から顧客密着へ
さて、現在は、ランチェスター戦略を、小さな会社の戦略として、現状に適応させるためには、地域密着だけではなく顧客密着への転換が必要になります。
地域密着とは、簡単に説明すると、自分の会社やお店がある地域の周辺で商圏を設定して、そこに対して徹底的な調査と販促を行っていく活動をしていくものです。
しかし、この手法だけでは現在では、ちょっと厳しくなってきてしまっています。
これは、顧客の嗜好の細分化が進み、さらに、商圏がインターネットの普及と共に言語圏に広がってしまったためです。
つまり、インターネットが普及して、日本中から商品や物が買えるようになり、地理上での商圏という考え方そのものが壊れてしまってきているからです。
そこで、地域密着から顧客密着へと、市場シェアをマインドシェアへと、マーケティングの思考をシフトする必要があるのです。

マインドシェアとは、相手の心の中でNo.1になることです。つまり、見込み客さんが、あなたの扱っている商品が欲しいを思った時に、一番最初にあなたのお店や会社を思い浮かべてくれる状態を作ることです。
これが、マインドシェアです。
そして、こういったことを、体系化してまとめたのが『小さな会社の為の経営戦略』です。
だから、小さな会社や個人事業者は、この戦略を取ることで、もっと儲かるようになるのです。
小さな会社や個人事業は、資金はない、人材もない、無いないずくしの商売です。だからこそ、頭を使って商売をする必要があるのです。
『小さな会社の為の経営戦略』は、小さな会社や個人事業を経営するために必須の戦略なのです。