コンサルティングの対象となる小さな会社

小さな会社のマーケティングを考える

私は、現在、オンラインでの経営コンサルティングを行っています。
このコンサルティングは、小さな会社の経営者が対象となります。

小さな会社の定義

小さな会社と言ってもなかなか判りにくいので、より詳しく定義しますと、中小企業、中でも小規模事業が中心となります。

小規模事業という言葉はあまり馴染みがありませんが、中小企業庁のHPによる小規模事業者の定義は、製造業その他の場合は、常時雇用する従業員が20人以下、商業・サービス業の場合は常時雇用する従業員が 5人以下、宿泊業及び娯楽業の場合は常時雇用する従業員が20人以下、こう定義されています。

コンサルティングの対象は、厳密にここで線を引くものではなく、もう少し規模の大きい会社、常時雇用する従業員が30人程度までと考えています。

基本的には、こうした小さな会社や個人事業やフリーランスが、オンラインコンサルティングの対象となります。さらには、これから起業したい方も含まれます。

含まれないのは、中規模企業、大規模企業です。
なぜなら中規模、大規模の会社は、組織の力を生かしていく経営です。ですから取るべき戦略も小さな会社とは全く違うものになります。

一方、小さな会社は、組織がほとんど有りませんから、経営者個人の魅力を最大限に発揮する為の経営戦略を取ることになります。

大きな会社の戦略が、市場シェアを狙うのに対して、小さな会社の場合には、ニッチ戦略に特化し、組織で戦う中規模や大規模の会社に対して、個人で戦う小さな会社の戦略は、その基本に、経営者の人間性が置かれることになるのです。

つまり、

「私はあなたから買いたい!」

顧客から、そう思ってもらう為の戦略を追求することになります。

小さな会社が目指すもの

そもそも小さな会社は、お金が無くて人もいません。
これが通常です。

そうなると、経営者は何をすべきかというと全部やらなきゃならないのです。
そもそも、従業員いないし、外注しようにも金が無い・・・

それが現実です。

計画もマーケティングもセールスも経理もこれら全てを一人でやるのが小さな会社の経営者なのです。まず、これを自覚してください。

だからこそ、コンサルティングが必要になるのです。

あなたの会社やお店が、もし思うように売り上げが上がってないなら、それは、ビジネスのやり方そのものが間違っているからです。

たいていの場合、大手や中堅企業の真似をしてしまっていたりします。
この戦略の間違いが上手くいかない原因です。

大企業が正攻法で行くのであれば、小さな会社はゲリラ戦なのです。

小さな会社は時間軸のマーケティング

小さな会社においては、市場が小さいという問題があります。
しかし無理に拡大を目指すと、より大きな会社との価格競争に陥りどうにもならなくなります。

しかし、市場が小さいと当然売上規模も少なくなってしいます。

そこで、小さな会社の戦略においては、市場を捉えるときに、面積ではなく時間をその中心に置きます。面積のマーケティングではなく、時間軸のマーケティングです。

今、どれだけの市場やニーズがあるかではなく、顧客の一生において、どれだけ自分の商品を購入してもらえるかにフォーカスするのです。

つまり、これまでが3次元(空間)のマーケティングであったものが、4次元(時間軸)のマーケティングになるということです。

多くの人にどう気に入られるかではなく、一部の人で良いので、長期にわたって(一生涯、できれば何代にもわたって)商品を繰り返し購入していただく。

これが、小さな会社のマーケティングの核になります。

複数世代価値を追求する

あなたも、これまでに、Life time Value (生涯価値)という言葉を聞いたことがあると思います。小さな会社の戦略は、それを、さらに広げて考えますつまり、Generations Value (複数世代価値)として考えていきます。

当然、その結果としてビジネスのやりかたは大きく変化するはずです。つまり、顧客に複数回どころか、世代に引き継がれて商品を購入してもらう。そういったビジネスを目指すのです。

もちろんそれは、楽な事ではありません。しかし、現実にこれまでの日本には、こうした会社やお店は、沢山あったのです。それが親の代からお世話になった店・・・

あなたの回りにも、こういうお店が存在したはずです。小さな会社が目指すべきなのは、こうした経営なのです。

ぜひ、あなたの会社もこうした方向を目指してください。

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